「ささ」の語源

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「ささ」とは

「ささ」とは室町時代の女房言葉です。

 『古事記』の中巻「仲哀天皇」の項に、后の神功皇后(じんぐうこうごう)が建内宿彌(たけのうちすくね)に連れられて近江、若狭を巡歴して都に帰って来た皇太子(後の応神天皇)に、無事を祈って造っておいた酒を振舞う為に酒宴を張り、以下の歌を詠みます。

『この御酒(みき)は 我が御酒ならず 酒の司(かみ) 常世に坐す 石立(いはた)たす 少名御神(すくなみかみ)の 神寿(かむほ)き 寿き狂ほし 豊寿(とよほ)き 寿き廻(もと)ほし 献(まつ)り来し御酒ぞ あさず食(お)せ ささ』(記 233頁)と詠んでいます。
歌の中で「献り来し御酒ぞ、あさず食せ ささ」
(なみなみと注いで召し上がれ さあさあ)と
すすめています。
 この酒をすすめるはやし言葉が、のちのち酒そものもの異名となったのです。